出逢いは、20年前の、お盆休みの初日。
当時勤めていた会社の盆休みの初日。
当時は、うちの猫達は15ニャンズ居て、病気の子も居たりして、会社勤めしながらの、猫達のお世話は相当大変で、(その頃はワンちゃんも2居て、散歩もあったので)やったー!やっと盆休み!時間に余裕できるから、ゆっくり身体休めるぞー!と思ってました。
で、お盆休みの初日の早朝、外から
ん?
猫の鳴き声か?
耳をすませてみる
聞こえない
気のせいか、、、
すると、また、声がする
ん?ん?
聞こえない
やっぱり、気のせいかな、、、
するとまた声が、、、
やっぱり猫やな。
窓を開けて、耳をすます
聞こえない。
でも絶対、声はした。
外に出てみた。
聞こえない。
暫くするとかすかに声が聞こえた。
ミャ、ニャ、なんとも形容しがたい声がする。
何処や?何処におる?
家の裏に回る私。
家の裏は当初、古い工場があって、窓ガラスは割れて、鉄の匂いがしてました。
その隣は新しい工場。
塀で囲まれています。
すると、また、声がする。
新しい方の工場の敷地内と確信し、塀を登ってみた。
すると
全身黒い、小さい生き物が、コンクリートの上にいました。
この子の声か!
塀を乗り越え、その生き物の所へ行くと
声がしない、、、
熱くなってるコンクリートの上に直に横たわっている、、、
触ると、かすかに息をしていた!
身体は鉄の粉か、黒く汚れていたが
はたして、猫か?
へその緒は付いてる。
今まで、へその緒がついた状態の猫は、たくさん育てたので、経験はあったけど、
この子は、身体全体がヌルヌルしていました。
ネズミさんか?犬?
猫なのか?
猫なら親猫は?親猫が戻ってくる可能性を考えて、暫く離れた場所で観察するも
現れない。
これ以上待てない。
ネズミでも犬でもいい、とにかく弱ってる
ペットシーツにくるみ、獣医さん(お世話になっている濱口先生はお盆休みでしたので、お盆に開いてる獣医を探して)へダッシュしました。
結果
猫でした。
ヌルヌルしたものは、胎盤!
胎盤付きの子猫は初めてでした。
おそらくですが、TNRできてない野良母さんが
古い鉄工場で産んで、この子だけ運び損ねたのかな、と。
獣医さんに、お湯で洗ってもらい、乾かし、哺乳瓶の乳首を加えてくれなかったので、喉に管をそっといれて直接、胃にミルクを流すという方法を教わり、私も先生の指示の元、喉に管を入れてみました。
入った!
入れるの怖かったけど、乳首加えないなら仕方ない
とにかく死なせてなるものか!!!
帰宅後にミルクを作り、哺乳瓶から飲んでくれるのが1番なので、自宅の哺乳瓶でトライしてみました
うまく加えない、、、
お願い、加えて、、、じゃないと、管入れないとあかん。
お願い!
願いは届きました!
加えてくれて、ゴクゴク飲んでくれました!!!
良かった、、、
ほんまに良かった、、、
あー、でも私の待望の盆休み、、、これで、休められへんなぁ 苦笑
逆に考えると、時間ある盆休みに、存分にミルクあげれるやん!
おかげで、たーくさんミルクを飲み、
すくすくと順調に育ちました。
在りし日の、くろ之介 ↓
往年の、くろ之介。おじいちゃんになって、少し痩せてきました
たくさんの思い出をありがとうね。
帰宅すると、私のストーカーやったね。
「こーのちゅけー」て呼んだら、いつでも
「ニャアーン」て言うてくれたね。
どこでも、ついてきて。
貴方に出逢えて、また、1つ、子育てを勉強したよ。
貴方に出逢えて、また、最愛の猫が増えたよ。
貴方に出逢えて、本当に幸せやったよ。
ありがとう。最大の愛を、くろ之介へ。
愛してるよいつまでも。
2018年2月11日未明 永眠 16歳