さゆりとの出会いは、約4年前。
大阪の雑多な繁華街で、さゆりは生きてました。
その頃私は、さゆりが生きていたエリアに、オーガニックコスメアドバイザーの資格を取るべく、教室に通ってました。
そこの先生が、保護猫兄弟と暮らしてはり、
ペットショップ反対とか、色々話しが合いました。
先生が近くのコンビニ前の自販機の裏で、地域の人達から、ご飯をもらっている猫がいる話しを聞きました。
あちこちで、ご飯をもらっているそうで
必ずコンビニに来るとは限らないとの事。
教室の帰り道にそのコンビニがあるので、
自販機の裏を覗いてみました。
猫ちゃん居たんですよ、これが、、、
あー、見てしもた、、、
見てしまうと、見捨てられへん、、、
これも、この猫ちゃんとの縁かな、、、
白地に黒のパンダ柄の子。
女の子か男の子かも、わからない。
でも、ご飯は数人があげてるので、放っておいたら、
子猫が増えるから、絶対、手術せなあかん!
先生がありがたい事に、協力して下さり、
毎日、猫ちゃんの行動を観察して下さいました。
先生が撮った写真。こんなゴミゴミした場所でご飯もらってました。
やはり野良ちゃん、表情が硬く、警戒してます。
先生は、ご飯あげてる人達に、聞き込みも
して下さり(なかなか、ここまで協力して下さるかたは残念ながら、少ないです、私が手術費用を全て出すので、慣れてはる人が居た方が捕獲しやすいので、捕獲に立ち会って下さいませんか?と
申し出でても、ご飯はあげるのに、
「そこまで出来ない」忙しいとか言い訳します)
中途半端に、ご飯あげるだけじゃダメです。
避妊去勢しないと、不幸な命が増えるだけ。
助けるとは、その子一代限りをお世話することだと思います。
先生は、ラインで、写真や、様子報告して下さいました。
そして、先生の聞き込みの結果、大体、コンビニに18時頃に来るという事が判明しました。
捕獲する日の、17時頃、コンビニに行きました。
そして、先生と合流。
でも、必ず18時に来るとは限らないし、
その日に来るのかも、わからない。
けど、待つしかない。
長期戦を覚悟して待つ事、10分くらい。
猫ちゃん、来ました!
予定時間より、早く来てくれました。
来てくれた事に感謝!
早速、匂いのよくする、かつおのおやつを
サランラップを敷いて、捕獲器の奥にセット。
そして、入るのを待ちました。
猫ちゃんは、おやつを認識したものの、
警戒して、捕獲器に入らず、捕獲器の外側から、
おやつを確認してます。
賢い。
食欲をそそるために、好物と聞いている、
チュールを少しあげました。
食べる。
それで、余計に食べたくなったのか、捕獲器に頭を入れました!
よしもう大丈夫捕獲確実。
で、入りましたよー
と、ところが、蓋が閉まる手前で止まり、首を伸ばして
おやつをくわえて、捕獲器から、出ました、、
こんなパターン初めて、、、
こんな事、経験した事ない。
今まで沢山の猫を捕獲してきましたが、警戒心が強い上、頭脳明晰=人間を信用していない。
人間から怖い目に合ったのか、、、
くわえて持って行ったのは、かつをの一部なんで
また、戻ってくる可能性を考えて待ちました。
そして、戻ってきました。
今度は、私が手で、捕獲器のドアを閉める作戦に
変えました。
警戒しながらも、食べたくて、ソーっと捕獲器に
入る猫ちゃん。
私も、ソーっと、ドアを閉める体制にする。
充分、猫ちゃんが入ったところで
ドアを閉めました。
成功です。
捕獲途中、道行く何人かの人が、不安げに、私を見てます
「獣医さんに連れて行きます。避妊か去勢手術しますので安心して下さい」
と説明すると、皆さんホッとした様子。
20歳代と思われる女性が、私に
「手術の後は、どうなるんですか?」と心配げに。
「うちで、慣れれば、うちの子になりますが、
どうしても慣れなければ、この場所に帰します」
その女性に聞いてみました。
「この猫ちゃんを引き取れますか?」
今はペット不可の賃貸マンション住まいで無理との事。
でも、彼女は言ってくれました。
「いつか、甲斐性ができて、賃貸住まいでなくなったら、こういう子を家族にしたいと思います」と。
嬉しい言葉を聞けました!
こういう若い子が将来の、保護猫活動するんやろな。
で、長年お世話になってる濱口先生の病院へ、車で向かいました。
大概の猫ちゃんは、捕獲器の中で暴れたり、
フーッ、シャーッ状態なんですが、
この猫ちゃん、捕獲器の中から、先生や、私が
チュールをあげると、食べました 笑
なんというメンタルのタフさ。
雑多な都会で生き抜くために必要なのです。
野良猫ちゃんは、いつご飯にありつけるか、わからない。
ありつけた時は、いつでも食べて備えます。
このような体験をする度に、野良猫ちゃんの、過酷さを再度思い知り、哀しく、辛く、そして私の原動力になるのです。
先生の聞き込みの結果大体、半年弱前に現れたのだそう。
手術もできる年齢です。
濱口先生が歯を見て下さって、綺麗に生え変わってるので生後半年くらいでしょう、と。
そして、男の子でした。
避妊手術も無事に終わりましたが、私の何かの勘が働き、
エイズと白血病の血液検査をしてもらいました。
この続きはまた、次回書きます。